- PoC開発を推進する立場になったが、初めての経験なので心配!
- PoC開発を進める時に、何に注意して管理をすべきか分からない!
- 誰かにPoC開発をした経験談から教えて欲しい!
私は、2021年から複数のPoCを推進しています。
この記事を書いた人
- エンジニア歴10数年
- SIerでDX推進を仕事に
- Python、AWSを使ったアーキテクチャ設計・アプリ開発が得意
- 30代、2児の父でサウナ好き
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PoC開発を推進した経験から、気をつけて調整すべき点を解説します。
- PoCでは非機能要件について、スコープに入れない
- 顧客の要求は無下に断らない
- マイルストーンを作る
ぜひ、最後まで見ていって下さい!
PoCでは非機能要件について、スコープに入れない
PoCでは、非機能要件は顧客と合意しない方が良いと私は思っています。
普通は非機能要件をしっかりと定義しないとリスクですが、PoCの場合は、今後のシステム構成が変化する可能性があり、短納期が多いので、時間をかけてインフラ構築をする時間的な余裕もありません。
PoCの目的は、考えているアイデアが実現可能なのか、役に立つのかを確かめることですね。本筋と関係ない項目は検証する必要がありません。
とはいえ、それは理想論であって現実的ではないかも知れません。
何か非機能要件を設定しなくてはならない場合は、「必ず達成します」ではなく、「目標としては理解したが、約束はできない」というようなニュアンスで通す必要があると思います。
顧客の要求は無下に断らない
まさに、本末転倒…
スコープの調整は大切ですが、ガチガチにやって、顧客からの要求を無下に断り続けると、信頼を築けません。
微妙なバランスで調整するために、私が有効だと思ったのは、要求リストを作ることです。その要求リストは以下のような感じで作ります。
- 顧客からの要求を要求リストに記載する。
- 顧客に要求リストの優先度を、順一列に被らないように付けてもらう。
- 工数の許す限り、優先度順に応じて対応する。
PoC案件であっても、通常案件と同じく顧客商売なので、誠意を伝えることが大切です。
マイルストーンを作る
PoCをやっても、考えていたことが間違っていたという結果になることがあります。
これまでの苦労が水の泡、失敗したからこれで終わりではなく、事前にしっかりとマイルストーンを作って、次の計画を明確に刷り込みする必要があります。
効果は、失敗ではなく、ノウハウを得られたという感覚を顧客に持たせるために、納得感のある説明をする必要があります。
その補助ツールがマイルストーンです。
PoCでよくある質問
PoCでよくある質問は以下の通り。
- PoCって何ですか?
-
PoCとは、Proof of Conceptmの略で、新しいアイデアの実証を目的とした、試作開発の前段階における検証をすることです。
- なぜPoCという言葉をよく聞くようになったの?
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AIやIoTのような新技術が、自社のビジネスの業務に適用できるか試すためにPoCをやります。
- 普通のプロジェクトと、PoCはどう違うの?
-
PoCは短納期で動くプログラムを作って、実証実験結果を得ることが多いです。なので、顧客への調整の仕方も少し違うかも。
PoC開発の進め方と3つの注意点
これまでPoC開発の進め方と3つの注意点について述べました。
- PoCでは非機能要件について、スコープに入れない
- 顧客の要求は無下に断らない
- マイルストーンを作る
PoCは普通のプロジェクトとは違い、短納期で成果を出す必要があるので、工夫が必要です。必ず次に繋げるために、顧客との信頼関係をしっかりと構築しましょう。
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