AWSの勉強におすすめな書籍を7つ紹介します。
私は2019年からAWSに入門して、それから毎日、業務でAWSで開発しています。
色々な書籍を買って読んでみた中で、実際に役に立ったと思った書籍を紹介します。
初心者向けは以下。
中級者向けは以下。
以下からは、おすすめ理由を詳しく解説します。
初心者向け:AWSについて理解するなら
「AWSに入門したいです」という方なら、まずは以下から。
AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)
- 「全部分かる」のタイトル通り、解説しているサービスの網羅率が高い
- 図、イラスト、具体例が豊富。概念的な話だけでなく、具体的な処理例も豊富。
- 現在、AmazonのAWSカテゴリーでベストセラーになっている。
- 基礎編は初心者向けだが、それ以降は少し初心者には難しいかも。
私は、後輩に「AWSの技術書を1冊紹介して欲しい」と言われたら、迷わずAWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)を紹介します。
発売以来、SNSでの口コミで評判が広がり、AmazonのAWSカテゴリーでベストセラーとなっています。
網羅率No.1
他の解説書にはない、AI系のサービスやIoT系のサービスまで、図、イラスト、具体例が豊富に解説されています。
この書籍は入門編、基礎編、実践編に分かれています。
使い方としては、入門編、基礎編のサービスは全て読んで理解して、実践編のサービスは現場で使う時にしっかりと読むのがおすすめです。
発売前までは、公式ページを読みながら、分からないところを検索して、散らばった情報を一つ一つ解釈しながら調べていました。しかし、発売後は、この書籍を読めば良いので、時間節約になりました。
以前IoT Coreについて調べた時に、デバイスシャドウの動作イメージが掴めずに苦労しましたが、この書籍には動作イメージがイラストで掲載されていました。
なにか1冊AWSの技術書を買うなら、これがおすすめ
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版
- AWSの初歩的な知識を学びながら、インフラについても学べる
- ハンズオン形式なので、眠くなりにくい
- この書籍でやった内容がAWS認定試験にもそのまま出題される
- インフラの知識があれば、学びが少ないかも
この書籍はEC2やVPCを利用して、WordPressを利用したブログシステムを構築するハンズオンを通じて、ネットワークやサーバー構築といったスキルを分かりやすく学ぶことができます。
通常はアプリとインフラは別の人が担当することが多いと思います。しかし、クラウドを使ってシステムを構築すると、それぞれの担当領域が曖昧になっていくと実感しました。
私は新卒以来、ずっとアプリ開発をしていたので、インフラの知識がないため、この書籍で以下を学びました。
- EC2でインスタンスを作成する方法
- VPCでネットワークを構築する方法
- パブリックサブネットとプライベートサブネットの違い
- インターネットゲートウェイやルートテーブルの使い方と作成方法
- 踏み台サーバーの使い方
もし、インフラの知識があるのであれば、この書籍は読む必要がないと思います。
ちなみに、この書籍で学ぶ内容はAWSの認定試験でもそのまま出題されます。
中級者向け:現場でAWSを使って開発・運用するなら
以下からは、ユースケース別に、現場で活躍する実践力を身につけるための書籍です。
AWS Lambda実践ガイド 第2版 impress top gearシリーズ
- Lambdaを使ったことがない初心者でも、サーバレス・アーキテクチャで開発できるようになる
- S3、SNS、SQSなど、Lambdaとよく使う組み合わせのハンズオンがあり、現場でそのまま使える
- SAMでのサーバレス構築方法も解説されているので、インフラのコード化もできるようになる
- Lambdaをコンテナにデプロイする例がない
前々から、SNS上で評判が良いことを知っていたので、Lambdaで開発する機会に買って読んでみました。
この書籍を読んでみて、「役に立つなー」って思った点は、以下の通り。
- ハンズオンのコードがよくあるアーキテクチャなので、少し応用すれば、実務でも使えた。
- 初めてでも、SAMの書き方が理解できた。
- プログラムの書き方にとどまらず、ローカルでのテスト方法やデプロイにまで言及されている。
正直、Lambdaで開発したいなら、これ読んどけば間違いないです。
Lambdaで開発するなら、必読!
AWSコンテナ設計・構築[本格]入門
- AWSでコンテナ開発をするコツやノウハウが豊富に解説されている
- AWS Well-Architectedフレームワークに沿ったアーキテクチャをハンズオンで開発できるので、そのまま現場で使える
- 1冊手元にあると、コンテナの設計で困った時に、答えがある可能性が高い。
- 入門編というタイトルだが、初心者では読み進めることが難しい。
AWSでコンテナ、使っていますか?
答えが「Yes」であれば、ぜひ読んだ方が良いのが、AWSコンテナ設計・構築[本格]入門 です。
本書はハンズオン形式で解説がされていますが、読者ターゲットはコンテナを本番環境で構築、運用したい技術者です。そのため、「初歩的なことは分かったけど、本番ではどうしたら良いの?」という疑問にも答えてくれます。
本番運用でも使える技術力を身につける
Amazon Web Servicesインフラサービス活用大全 システム構築/自動化、データストア、高信頼化 impress top gearシリーズ
- ハンズオン形式で学べる
- インフラのコード化、運用タスクの自動化など、現場で喜ばれる技術が学べる
- 初心者には難しい
AWSの色々なサービスを組合わたアーキテクチャを勉強したり、ハンズオンがしたくて買いました。
この技術書には、インフラのコード化とか、運用タスクの自動化とか、現場でできたら喜ばれる技術がたくさん書かれてます。
マネジメントコンソールで開発をしても良いのですが、CloudformationやAWS CLIを使って、自動でリソースの構築ができると、一度作った構成は何度でも、すぐに構築できるようになります。
AWSを使った開発を効率化したいなら
AWS Amplify Studioではじめるフロントエンド+バックエンド統合開発
- サンプルコードが豊富なので、初めて触る人でも安心して、ハンズオンできる
- UI設計ができるFigmaの使い方も解説されているので、デザイン+コーディングができるエンジニアになれる
- S3、Lambdaを使ったバックエンド開発もできるので、フロントエンドエンジニアの枠を超えて、活躍したいならピッタリ。
- Reactで解説されているため、Vueで主に開発している人は読み替えが必要
Amplifyについて記載された技術書は、日本では唯一、本書だけです。
以下のように、Apmlifyを使って、デザイン、フロントエンド、バックエンドまで幅広く学ぶことができます。
- Amplifyをハンズオン形式で学べる
- デザインでよく使うFigmaの使い方も分かる
- AWSのサービスを絡めたバックエンドサービス開発もできる
Amplifyでフロントエンドを開発、ホスティングして、バックエンドをLambdaで構築する構成は、パフォーマンス面、コスト面でも優秀なので、最近よく採用が増えている構成です。
私も最近の開発では、この書籍を読みながら、Amplify + Lambdaの構成でWebサービスを構築しました。
Amplify使いたいなら、おすすめ
IoTデバイス×Webアプリでホームネットワーク AWS クラウドサービス開発テクニック
- IoTサービスを使った面白いサービスをハンズオン形式で作れる
- Kinesis、Lambda、Alexaなど、IoTサービスとよく組み合わせて使う構成が学べる
- 一つ一つのIoTサービスについて、詳細な説明はないため、他の情報と組み合わせる必要がある
- Raspberry PiやJetsonなどのIoT機器を購入する必要がある
- 初心者には難しい
この書籍では、自宅をスマートホーム化させるようなIoTアプリをAWSのIoTサービスを利用して、構築するハンズオンが学べます。
- セキュリティカメラ
- 混雑状況を把握できるモニタリングアプリ
- ルンバみたいな自動走行ロボット
AWSのIoT系サービスをハンズオン形式で学べる日本語の書籍は、この書籍が唯一です。
私も、IoTデバイスから収集したデータをAIにインプットして、解析するようなサービスを開発しています。
そんな時にAWSのIoT系サービスを理解するのに、この書籍は非常に役に立ちました。
AWSのIoT系サービスを使って、面白いアプリを作りたいなら、おすすめ
AWSで実現するモダンアプリケーション入門 〜サーバーレス、コンテナ、マイクロサービスで何ができるのか
- 架空のプロジェクトを例として、モダンアプリケーションの考え方、導入方法を説明してるので、イメージしやすい
- The Twelve-Factor App、Beyond the Twelve-Factor Appなど、クラウドで設計する時に参考になる考え方がすごく役に立った
- サーバレス、コンテナ、マイクロサービス、CI/CDなどについて、概要やメリットを深く理解できる
- 具体的なコードやAWSの操作方法の解説はないので、手を動かしながら学びたい人には、おすすめできない
タイトルと目次を見ているだけで、「面白そうだ」と思い、発売日にすぐにAmazonでポチった。
この書籍は、モダンアプリケーションの開発を通じて、「変化に強いアプリケーションを、できるだけ安く、安定的に稼働する」を実現させる考え方や方法論がまとまっています。単純に説明するだけではなく、文章にかなりの工夫を感じた。
例えば、架空の会社が出てきて、少しずつモダンアプリ化していきます。フェーズごとに課題が出てきて、どのように考えて、解決するかを追体験できるので、現実世界で同じような課題が出た時に、すぐに考え、行動できます。
あと、単純に出てくる技術要素が面白いです。
クラウド設計のベストプラクティスの「The Twelve-Factor App」、「Beyond the Twelve-Factor App」は恥ずかしながら、知りませんでした。
ただ単にアプリ構築できるではなく、クラウドの強みを活かしたアプリ構築がしたいなら
まとめ
ここまで、私が実際に買った中で、AWSを勉強するのにおすすめの書籍を紹介しました。
初心者向けは、以下。
中級者向けは、以下。
どれか一冊買うなら、圧倒的なおすすめは、AWSの基本・仕組み・重要用語が全部わかる教科書 (見るだけ図解)です。
この情報が役に立って、あなたのAWSスキルが上がる手助けができたら、嬉しいです。
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