仕事が出来る人と主体性の関係性
みなさんにとって仕事の出来る人とはどういう人ですか?
例えば、「主体性がある社会人」って凄い尊敬を集めていて、仕事が出来るイメージがないでしょうか?
主体性がある人間は、仕事の中で起きる問題を自分事として捉えるので、爆速で成長することが出来ます。
平日に一日8時間働いたとしたら、年間で1800時間も働くことになります。
結構大きな時間です。
生活をするために働いている方も多いと思いますが、どうせ多くの時間を仕事に費やすのであれば、前向きで楽しいほうが良いに決まっている!
そして、仕事が上達するコツは「主体性」です。
では、どうやったら主体性が身につくのか?
気になるところですよね?
今回は主体性を身に付ける方法を体験談から、お話したいと思います。
- 「何で仕事が楽しくないんだろう?」と思っている人
- 「どうやったら仕事が上達するんだろう?」と思っている人
- 主体性を身につけたい人
自分の体験談
社会人3年目の挫折
正直に告白しますが、私も最初から仕事を楽しいと思っていたわけではないです。
当時の自分は以下のような状況でした。
- 文系学生からSEになって3年目くらい。
- 仕事に慣れてきたが、自分だけで難しい仕事を進めることは出来ない。
- 上司から指示をされて、手を動かすという日々を送っていた。
指示待ち人間になっていた私は、恥ずかしながら単調な作業の連続の中で徐々に仕事に対する熱意を失い、「毎日退屈だな」と思いながら、日々を過ごしていました。
特に成長の実感も、喜びもない、ただ繰り返しの毎日…
何も考えず、ただ淡々と目の前の作業をこなしていくだけ…
今考えると本当に最低だと思うのですが、何も考えていないから仕事に対して創意工夫もなく、仕事が成功してもどこか他人事、仕事が失敗した時は、「上司の指示の内容が分かりにくかったしな」と婉曲解釈と自己弁解に努めるといった感じでした。
何だかヤバいと思いながらも、何も行動出来ずただ時間だけが過ぎていきました。
まさに暗黒時代でした。
炎上プロジェクトで得た転機
そんな中、転機が訪れました。
とある案件が炎上しており、プログラミングが出来る人材が急に一人必要になり、そこに自分が当て込まれたのです。
初めて「自社の人間は自分だけ」という環境になり、今までは自分の問題でも上長が考えて解決してくれていたのが、 「自分の力で解決しなくては先に進めない」という状況に強制的になりました。
この状況に置かれたことで、何とかして課題を解決していかないと「仕事が出来ない」ということが浮き彫りになるため、やや後ろ向きなモチベーションではあるものの、何とか怒られないように頑張ったわけです。
その結果、お客様から感謝されました。
この言葉が、すごく嬉しかった。
自分の力で問題を解決して、それが感謝に繋がった。
この体験により、今まで感じていた無力感がスッとなくなったような気がしました。
そこからは「仕事が楽しい」と思えるようになり、もっとこのプロジェクトの役に立ちたいという気持ちに段々と変わっていきました。
主体性の正体は何か?
主体性の反対語
では、「主体的」とはどういう意味でしょうか?
Googleで検索すると、以下のような定義が見つかりました。
引用元:辞典・百科事典の検索サービス – Weblio辞書
「主体的であること」は会社で昇格する際に重要な指標なので、数年前にも調べたことがありました。
でも、言葉としては分かるけど、何だか頭に入ってこない。
そんなことを思いながら数年後、会社の研修がありました。
この研修は今まで受けてきた研修で最高のものでした。
なぜかと言うと、「主体性とは何か?」という説明に対して、しっくりとくる言葉があったのです。
講師はこう言いました。
講師:「主体性の反対語」はなんだろうか?
「無責任」だろうか、「消極的」だろうか。
そんな事を考えていると、講師は反対語について教えてくれました。
講師:「主体性の反対語は、実は被害者である」と。
主体性の正体
「主体的でない人間」は、「被害者」を演じる。
と言った言葉を言い、問題の根源は「自分以外である」と考えてしまいます。
「被害者を演じる」ことで、自己防衛に繋がり、自分のプライドが守れる。
つまり、自分が傷つくことはないのです。
一方で、「主体的な人間」は、「自分で責任」を取ります。
と言った言葉を言い、問題の根源は「自分自身である」と考えます。
つまり、身近で何か問題や課題がある時に、無視するのではなく、「自分の問題や課題」として捉えて、考え、行動し、自分の責任を全うするということが、「主体的である」という意味であり、正体なのです。
主体性を持つことで仕事が楽しくなる
仕事を面白くするために考えること
上記の通り、3年目の頃は、仕事が全く面白くなかった。
それは、「被害者を演じていた」からでした。
- 「単調作業ばかりの仕事が悪いせいだ」と思い込み、熱心に仕事をしない
- 「自分なりの問題や課題」も持たない
- 上司からの指示をずっと待つ「指示待ち人間」
この頃の自分は完全に他の人に依存した人間で、自分一人の力で仕事を完了させることが出来なかった。
しかし「炎上プロジェクトに一人で参画」という経験によって、強制的にサバイバルゲームに参加することになり、生き残るために自分の力で問題や課題を解決しなくてはいけない状況になりました。
ショック療法ではあったが、自分の力で解決が出来た時は、これまでに感じたことのないような喜びや自己満足を得られ、偶然周りの人達からも感謝されました。
この経験から仕事に対して、「ポジティブな感情」が段々と湧いて来ました。
そんな事を繰り返していくうちに、自分で考えてリスクを取って仕事をすることをしなくなり、誰かが考えたやり方に従いながら、仕事をしていく。
そんなことをやっているから、「何だか自分のやっていることが虚しく、価値の無いことだ」と感じてきて、仕事が楽しくなくなるのだと思います。
そうではなくて
どんなに小さな仕事であっても、挑戦をしていく。
その結果、上手くいかなくても「学びを得た」とポジティブな気持ちで、また「新しい挑戦」をしていく。
こういう心で仕事をすることで、自分に出来る事が増えてきて、段々と仕事が面白くなってきます。
自分の頭で考えて、行動することで、「自分なりのやり方」が確立されて、それが仕事観とか、流儀とかになっていくのだと思います!
「被害者を演じること」を辞めて、「自分の責任を全う」する。
そうすることで、仕事が楽しくなるという今回の話でした。